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用語集

重医薬品(heavy drug)

つかう

重水素で標識された医薬品のこと。医薬分子で代謝を受ける部位の C−H 結合を、より安定な C−D 結合に置換することで代謝を遅らせることができる。薬が安定して効く時間が延びるため、薬をのむ回数を減らし、副作用も抑えることができる(図1)。そのため、患者に負担をかけない、安全な治療法を提供できる。

例えば、FDA(アメリカ)で承認されたDeutetrabenazine(図2)やNMPA(中国)で承認されたDonafenib(図3)、FDAとPMDA(日本)で承認された Deucravacitinib(図4)、ウズベキスタンで承認された VV116(図5)、FDA で承認された Deuruxolitinib(図6)などがある。

図1 重水素化医薬品が働くしくみ
図2 Deutetrabenazine (2017 FDA)
図3 Donafenib (2021 NMPA)
図4 Deucravacitinib (2022 FDA & PMDA)
図5 VV116 (2022 Uzbekistan)
図6 Deuruxolitinib (2024 FDA)

2024/10/4 更新

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